小惑星ハンティングプロジェクト(DHP)

小惑星を見つけて、名前をつけよう!

小惑星ハンティングプロジェクトとは、高校天文クラブによる小惑星探索プロジェクトです。参加校が協力して撮像や解析を分担し、自分たちの手で撮像から解析まで行い、小惑星を発見することを目指しています。そして、研究交流を楽しんでいます。

どうやって小惑星を発見する?

同じ星空を何日かにわたって撮影し、その画像を重ね合わせて見比べると、小惑星等の移動天体だけが位置を変えていきます。
現代は見比べなくても、冷却CCD撮像して画像処理すれば簡単に検出できます。ところが、最近はプロが大きな望遠鏡で暗い小惑星まで探し出してしまうので、私たちが使えるような望遠鏡では発見が難しくなっていました。
しかし、発見できれば、その小惑星の命名権がもらえるのです。名前を付けられる天体は小惑星だけ!!

自分たちの手で撮像し、自分たちの手で探す!!

小惑星発見には、最低でも1週間以内に2夜分のデータが必要です。しかもその画像にはなるべく暗い等級まで写っていてほしいのです。
さすがに都市の明るい星空では無理なので、ぐんま天文台等環境のよいところにある望遠鏡を借りて撮像します。たいていの学校は、単独で連日合宿して観測を続けるのは難しいでしょう。しかし参加校で分担・リレーすれば問題なし!です。

今なら発見のチャンスあり!!

画像解析には『ステラハンタープロフェッショナル』(アストロアーツ製)を使っています。
これは、JAXAのデブリ探索用の技術を用いた新しいソフトウェアで、通常の検出限界より2等級暗い小惑星まで検出できます。
つまり、これを使うと、高校生でも使える20〜30センチくらいの望遠鏡でも、小惑星を発見するチャンスがあるのです!

NEWS!!

★発見第4号!! DISC計画第1号!
6月14日に行われた初心者向け講習会(東京会場)で、成蹊高校・小林彩葉さん・竹内啓太さんらが1コ発見、仮符合を取得しました!
(天文ガイド11月号にも掲載されました)
 2009 CU61 (20.7等)
おめでとう!!

★発見第3号!! JAXA研究所公開参加
4月19日に行われたJAXA調布航空宇宙センター・一般公開で、プロジェクト参加生徒(東工大附属高校植松駿さん・嶋田圭吾さん)が1コ発見、仮符合を取得しました!
(天文ガイド8月号にも掲載されました)
 2009 YY163 (21.4等)
おめでとう!!

★発見第2号!! 東工大附属高校
東工大附属高校(小黒純平さん)が画像解析演習でに行なった観測で1コ発見、仮符合を取得しました!
(天文ガイド6月号にも掲載されました)
 2008 YL157 (20.9等)
おめでとう!!
★発見第1号!! 慶應高校
慶應高校(鈴木健士さん)が2009年1月4〜6日に行なった観測で3コ発見、仮符合を取得しました!
(天文ガイド3月号にも掲載されました)
 2009 AP2 (20.4等)
 2009 AQ2 (20.5等)  ※2003WV46と判明
 2009 AR2 (20.6等)
おめでとう!!

観測と結果

2008年12月23〜24日 (ぐんま天文台):成蹊高校+東工大附属高校
★2009年1月4〜6日 (長野県入笠高原) 慶應高校
★2009年1月6日 (ぐんま天文台) 県立桐生高校

行事

★2009年3月27日 高校生天体観測ネットワーク(AstroHS)全国フォーラム2009 発表 in大阪府立大学
 ・『小惑星ハンティングプロジェクト』 慶應義塾高校・鈴木健士

★2009年3月26日 第11回日本天文学会ジュニアセッション 発表 in大阪府立大学
 ・『小惑星ハンティング』 慶應義塾高校・鈴木健士
 ・『小惑星ハンティングプロジェクト』 成蹊高校・小泉亮他

★2009年2月11日 代表者会議&講習会 in東工大附属高校

★2009年6月14日 初心者向け講習会(東京会場) in慶応義塾高等学校

★2009年7月12日 ぐんまキックオフ会議 in群馬県生涯学習センター少年科学館実験室
(兼「天体共同研究プロジェクト~集れ!群馬の高校生~」キックオフ会議)


今後の予定

12月12日 教員対象撮像勉強会(ぐんま天文台)

記事

月刊星ナビ 2009年5月号 NewsWatch「小惑星の続々発見にゾクゾク」(p9):
2/11に行われた代表者会議の様子です。
月刊星ナビ  2009年4月号 読者の広場「M61超新星発見未遂顛末記」(p92)
板垣公一さんが発見した超新星SN2008inのM61は、小惑星用画像にも入っていたはず。それはなんと板垣さんの発見の3日前・・・


参加校一覧

このプロジェクトは、DISCに所属する学校や、ぐんま天文台で観測を行なっている学校が中心となり協力して行なっています。

成蹊高等学校天文気象部
巣鴨中学高等学校地学班
慶應義塾高等学校地学研究会
群馬県立桐生高校地学部
群馬県立高崎女子高校
東工大附属高校科学部:(取りまとめ)

がんばっている天文クラブ活動の、そして、一緒にがんばっている天文仲間との記念を星の名前に残そう!


謝辞

中島厚先生(信州大学, JAXA)、黒崎裕久先生(JAXA研究開発本部)には、小惑星探索について助言・指導をいただいています。
浜根寿彦先生(群馬県立ぐんま天文台)には、撮像の指導をいただいています。
本当にありがとうございます!

リンク

DISC(Digital Image for School Collaboration)Project
高校天文クラブの研究交流団体で、このプロジェクトを企画した団体。
冷却CCDを使って解析できる画像データを高校生自身で撮像し、参加校でデータを共有し、共同で本格的な天体観測・研究に挑戦しています。
今までに、系外惑星観測や木星衛星連続撮像等を行っています。(成蹊気象観測所内)

『ステラハンタープロフェッショナル』(アストロアーツ社製)
プロジェクトで使用している微光移動天体検出ソフトウェア。
(Windows 98SE / 2000 / Me / XP用)

◆群馬県立ぐんま天文台
 http://www.astron.pref.gunma.jp/
参加校の多くがお世話になっている公開天文台です。

プロジェクトの道具箱

更新:2009年10月31日
(2008年11月開始)
東京工業大学附属科学技術高等学校 科学部