東京工業大学附属科学技術高等学校
科学部主催


Photographing the ISS
===ISS、撮れルンです!===

今年の夏は、簡単で本格的なISSの撮影にチャレンジしてみませんか!

上の写真を見て、「見たことがある!」と思った方もいるかもしれません。そう、これはISSです。
ISSは地球の上空400kmを回っている人工衛星で、いまも中で宇宙飛行士の方が活躍しています。
このISSは地上から肉眼で見ることができ、撮影だってできます。

写すことはそれほど難しくはなく、カメラさえ扱えればわりと簡単に写せます。はじめての方や小学生の皆さんにはこちらがおすすめです。この方法は「記念撮影」でご紹介します。
   →「記念撮影」をしたい方はこちらをクリック!!

さらに、何人かの人と一緒に、離れた場所から同時刻に協定観測すると、ISSの正確な軌道を出すこともできます。プロ&アマチュアの天文家の皆様や中高生以上の方にお勧めです。こちらは「協定観測撮影」をご覧下さい。
   →「協定観測撮影」をしたい方はこちらをクリック!!

撮影がうまくいったら、うまくいかなくても見られたら、"Tracking the ISS"にもぜひ参加して下さいね!
写真を撮った日時と場所をフォームで報告するだけです。 →報告はインデックスページから


記念撮影   <初めての方向け>

ISSが通り過ぎるあたりにカメラを向けて、動かないようにしっかり固定し、通りかかった瞬間に数秒から数十秒程度の長時間、カメラのシャッターを切りっぱなしにして撮影します。

●用意するもの
・カメラ
数十秒シャッターを切りっぱなしに出来るもの。一眼レフカメラ、デジタルカメラどちらでもかまいません。
デジカメの場合「夜景」や「花火」モードなどがついているもの。ご自分のカメラの設定を確かめて下さい。
一眼レフの場合「B(バルブ)」や「T(タイム)」のついているもの。
カメラについているシャッタースピードのダイアルに"B”とか"T"とかいてあります。
ピントを無限遠(∞)に設定できるカメラの方がよいです(通常はついています)。
※携帯電話用のカメラについては、撮影できるかどうか確認中です。試してみて成功された方は、私たちにも教えてください。
・レンズ
広角〜標準レンズ(35〜50mm)がいいです。これは普通ついているレンズです。
なるべく広い範囲が映る物がお勧めです。もし範囲が設定できるレンズだったら一番広くして(広角で)使いましょう。その方が、ISSが写真にはいる確率が高いです。
・三脚などカメラを固定するもの
シャッターを切っても動かないように固定します。三脚が一番お勧めですが、なければ向けたい方向に向けてガムテープなどでしっかり固定しましょう。
・レリーズ
ないと写真が少しぶれてしまうことがありますが、なくてもできないことはありません。
・電源 〜デジタルカメラの場合
コンセントからとれるタイプなら、延長コードなどを使ってコンセントから撮ることをおすすめします。バッテリーや電池の場合、完全に充電しておきましょう。

●準備
直前にいろいろやると失敗してしまいます。明るいうちに、せめて始まる30分前には次のことを準備しておきましょう。
(1) JAXAのサイトで、いつISSが来るのかを調べましょう。
また、この時にISSがどの星の近くを通るかを調べ、目標の星とします。
カメラはこの星に向けて固定します。なので、目標の星は見つけやすい明るい星にしましょう。わかりにくい星だと見つけるのに一苦労です。
表からどこを通るか調べる方法はJAXAのISS予報の表の見方を参考にしてください。
(2)□暗い物を写すので、なるべく明るく写るようにしましょう。
シャッタースピードを一眼レフカメラならB(バルブ)やT(タイム)、デジタルカメラは「花火」または「夜景」モードなど長時間シャッターを切りっぱなしにできるように設定しましょう。
(3) レンズの絞りをかえられるものは、開放(数値最小)にしましょう。
(4) ピントを無限遠(∞)に設定しましょう。オートフォーカスでも前に障害物がなければ大丈夫です。


●撮影方法
(1)目標の星の方向に向けてカメラを固定します 。予定の時刻の少し前になったらISSがあらわれる方角をずっと見ていましょう。
(2)ISSがあらわれて、カメラの写る範囲の少し前まできたら、シャッターをきります。
デジタルカメラの場合、シャッターを切っていられる時間が短い物が多いため、ISSがあらわれている間は、何度もとれる限り撮りましょう。
一眼レフカメラの場合、シャッターを切るのが早いと写真の背景が真っ白になってしまい、遅すぎるとISSを逃してしまいます。気をつけましょう。

(3)シャッターを閉じます。デジタルカメラの場合、自動で閉じる物がほとんどですが、一眼レフの場合、これを忘れると大変なことになります。(2)の作業が終わっても安心せずしっかりシャッターを閉じましょう。

あとは、フィルムやデータを写真屋さんに持って行ってプリントすれば終わりです。
うまく撮れているといいですね!!

もしうまく撮れたら、JAXAに載せてもらおう!
「JAXA/ISSの写真受付中」に送ると、ISS撮影の達人と一緒にJAXAのサイトに写真を載せてもらえます。すっごい記念になります!
 →達人の写真をみる:「JAXA/皆様から送っていただいたISSの写真


2006年夏の観測で撮影された写真


2006年9月7日
畠浩二様

雲中のISS




2006年8月18日
中村純様




協定観測撮影  <プロ&アマチュア天文家向け>



ISSを同時刻に2地点以上の離れた場所から撮影します。この写真から軌道計算できます。  →「Calculating the orbit of the ISS」参照
方法は、いわゆる固定撮影や星景撮影と言われるもので、天体写真の基礎といえるものです。
ただし、他の人と協力して同時に行う必要があるので、相手を探して、あらかじめ時間を決めておいて実施する(協定観測)必要があります。
一人ではできないことなので、これからプロジェクトでも、協定観測日時をご案内していく予定です。 →協定観測日時のお知らせ


●協定観測撮影の写真に要求される条件
"Calculating the orbit of the ISS" で軌道計算をするためには、撮影された写真に次の要素が要求されます。これが満たされるように撮影して下さい。

・ISSの軌跡の近くに、二つ以上の位置がわかる明るい星(1等星)をいれる
 赤経赤緯を調べるためです。
・出現点、消失点を作る
 ISSの軌跡が写真を突っ切ってはいけないということです。そのため、タイムマークを入れれば安全です。
タイムマークとは、ISSの軌跡に切れ目を入れることで、いくつか出現点、消失点を作ることです。
→タイムマークの入れ方はこちら

  
・出現/消失点の正確な時刻(秒単位)を記録する


●用意する物
「記念撮影」で紹介したもの(カメラ、レリーズ、三脚など)以外に、次のものを用意してください
・しゃへい板
しゃへい板とはレンズを覆う板のことで、このしゃへい板を使って出現点と消失点を複数作ります。ちゃんとした物がなくても黒い厚紙などで代用できます。

●撮影方法
「記念撮影」の方法をご参照下さい。ただし、途中でタイムマークを入れて下さい。

***タイムマークの入れ方***

レンズの前に遮蔽板を置いて、それをはずしたりふたをしたりして、切れ目を入れます。
たとえば、10秒間ISSを写すとしたら、
「しゃへい板を4秒間はずし(4秒間写し)、2秒間ふたをして(2秒間写さず)、また4秒間写す」
といった感じで切れ目を入れます。
秒数は何秒でもかまいませんが、この秒数は重要になので、正確に記録をとっておいてください。


全体で10秒で4秒、2秒、4秒の例




国際宇宙ステーション観測イベント"Discover the ISS"
東京工業大学附属科学技術高等学校 科学部
更新:2006年10月11日