生きている太陽、荒れる宇宙空間

太陽は、可視光を中心とした電磁波(X線や電波等も含む)を放出している。
太陽の最外層には、コロナというプラズマ流(荷電粒子の流れ)があり、地球-太陽間空間に太陽風を供給している。

その表面は、可視光では黒点が見える(宇宙天気情報BOX(3)以下番号のみ)が、明るい光球部分を隠すと周辺に広がるコロナも見える(皆既日食や(6))。X線等で見ると太陽前面のコロナの様子もよくわかる(5) 太陽表面では、突発的な爆発現象が起きる。フレアと呼ばれるもので、さらにコロナ物質が吹き飛ばされる現象CMEなどが起きることもある。フレアはX線(4)で閃光としてみることができる。その画像で黒く見える部分がコロナホールである。磁場が外に向いて開いているところで、周囲のコロナを加速させるため、高速太陽風の吹き出し口になる。またCMEはLASCO画像(6)では煙状に見える。
コロナホールは、太陽の赤道部の自転周期である27日で巡って、周期的に高速太陽風が地球に吹き付ける。3〜4周期は同じ所にいるが、消えたり変化したりもする。
太陽は、地球から1.5×10^8km(1億5千万km)離れており、太陽風や電磁波の到着時間は上図の表の通りとなり、各現象が実際に起きてから観測されるまでのタイムラグとなる。
太陽風の速度は、通常は低速 (300km/s〜450km/s)である。しかし、太陽の自転により周期的に、あるいはフレアやCMEなどによる突発的なイベントのとき、速度が上昇し、高速太陽風(〜1000km/s)となる。高速太陽風が地球磁気圏に達すると、オーロラが発生したり、生活に影響を与えたりする。特に突発イベントの時には、高速太陽風が先発の低速太陽風を圧縮し衝撃波の面を形成する。この衝撃波面が地球に到着すると、衛星を機能停止にしたり、地球磁気圏を乱し磁気嵐を発生させて、電波や電力の障害の原因になる。


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